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なぜ人は『観光』をしたくなるのか?旅行には「本当の自分」を取り戻す役割があった!

ちゃぼけん

「観光」って、とても楽しいですよね!

知らない場所に行って、
いつもとは違った体験をしたり、
今まで見たこともないような景色に感動したり・・・

観光に行って楽しい体験や面白い出来事に遭遇することで、
日々の悩みや辛いことを忘れることができたり、
「明日からまだ頑張ろう!」っていう生きる活力みたいなものを与えてくれます。

ところで
そもそも人はなぜ「観光」をしたくなるのでしょうか?

これを知っておくことは、
「観光のまちづくり」を考えるうえでとても重要なヒントになります!

こちらの記事の詳しい内容は、
テレビ番組『カズレーザーと学ぶ。』の中の
「サビついた脳を旅で再起動する方法」の回で「開始42分頃~」
紹介されています!
huluではいつでもご覧いただけますので、
興味のある方はこちらもご確認ください!

「旅」と「観光」の違いとは?

あなたは「旅」と「観光」の違いを知っていますか?

「旅」は英語で“Travel”(トラベル)です。
これはフランス語の‟Travail”(トラバーユ)が語源になっており、
その意味は「仕事・労働・苦労・困難など」です。

ではなぜ、旅が「苦労」や「困難」を意味しているのでしょうか?

それは人類が本来は移動しながら生活していたからです。

700万年前からずっと人類は遊動生活をしていました。
人類史で見ると、人が「定住生活」をするようになったのは最近のことであり、
わずか全体のわずか0.14%に過ぎません。

生きるために移動して、
物を得たり、食料を得たり、生業を得たりしていた
わけです。

今でもモンゴルなどでは遊牧民が生活していますが、
そのような生活が人類の歴史ではとても長かったのです。

そのため、人類にとって「移動」は本能的行動なのです。

一方で「観光」とは「楽しみのための旅」のことです。

楽しい旅ができる「観光」は人類にとって大事な発明であり、
イノベーションだったのです!

「観光」はいつ生まれたのか?

では人が「観光」するようになったのはいつ頃なのでしょうか?

答えは「19世紀のイギリス」です。
そうそれは、まさに「産業革命」の時代です。

産業革命によって、都市に住む労働者の余暇と所得が増加し、
また鉄道などの移動手段が発達したことによって、
本能的な移動の欲求を満たすことができる「観光」は
瞬く間に庶民の間で広まっていきました。

産業革命以前は農業中心の社会でした。
農業では「自分で何かを作っている成果」が得やすい環境でした。

しかし、
近代以降になって工場で働いたり、サラリーマンになったりすると、
「自分がやった成果」が得づらい世の中になり、
だんだんと生活が窮屈なものになっていきました。

そしてその窮屈な世の中から自分を解放して
「新しい自分」を探しに行こう
という欲求が人々の中で生まれていきました。

それを「本物を探す旅」=「オーセンティシティの追求」と言います。

「オーセンティシティ」とは
「真実性、真正性、本物らしさ」という意味です。

このようにして、
人々の間で観光はなくてはならないものになっていきました。

観光では「新しい自分」を発見することができる!

現代の多くの人は、日々何かに我慢しながら暮らしています

仕事の人間関係だけでなく、家族の中でさえも、
自分を抑制しながら日々を耐え忍んでいるのです。

それは本来の自分ではなく、
周りとの調和や立場からつくり出されたいわば「偽りの自分」なのです。

非日常の解放感に満ちた旅先で、
私たちは自分でもびっくりするような驚くべき行動をとることがあります。

そんな新しい自分こそが「オーセンティシティ(真実性)」なのです。

産業革命以降、
人は都会に出てきては社会の歯車のような生活を送ってきた大衆は、
成果を感じ得なかったり、
地域とのコミュニティから切り離されることによって、
生きている実感を得にくい状態になりました。

そこで旅行をすることで本物の自分を再発見し、
生きている実感を得ようとしているのです。

さあ、旅に出て「生きている実感」を味わおう!

人類は700万年前から移動をしながら生活をしてきました。
そのため現代人は、
定住をするだけではとても窮屈で居心地が悪いと感じているのです。

だからこそ、
どこかで「自分を解放したい」という欲求が出てくるのです!

人の本能の中にある、
「移動して新しい物を得て、新しい自分になって戻ってくること」こそが、
観光の本質なのです。

そのため、観光地に行ったら、
今まで自分がやったことが無いことや、
ワクワクすることなどに、
どんどんチャレンジしていきましょう。

「旅の恥はかき捨て」と昔から言います。
大胆な気持ちを持って、観光をもっともっと楽しみましょう!

「旅行をしたい」と感じている人は、
どこか日頃の生活でストレスを感じていたり、
「変わりたい」と本能的に思っているのかもしれません。

しかし、観光は遠くに行けば行くほど負担がかかってきます。

世界観光機関の定義では「日常生活圏の外に出ることが観光」です。

そのため、隣の駅でも日常生活圏外ならそれば立派な観光になります。

忙しくてなかなか観光に行くことができないと悩んでいる方も、
普段行かないような場所に行って、
普段やらないようなことや、
普段合わらない人たちと出会うことで、
新しい自分を発見し、
身近なところからもっともっと生活を楽しんでいきましょう!

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