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チェーン店が有利というわけでは決してない!!
駅前の一等地や大通りに面しているところはチェーン店ばっかり。あなたの家の近くもそのようになっていませんか?コンビニ、ファストフード店、スーパー、ファミレス、居酒屋、ホームセンター、アパレルブランド…チェーン店はいろいろあると便利ですが、たくさんあるとなんだかどこも同じような風景で、まちに面白みが欠けてしまいます。
だけど
「この先はチェーン店でないと生き残れないでしょ!」
「チェーン店の近くに個人経営のお店を作っても勝ち目がない」
そう思っているあなた、決してそんなことはありません!
長年、日本各地で店舗プロデュースを行ってきた私が、チェーン店に負けないお店の作り方を教えます!
まずはチェーン店のことを知ろう!!
ビジネスの基本はまず、ライバルのことを知ることから始まります。
そこで質問です!
そもそもチェーン店って何なのでしょう?
チェーン店の「強み」「弱み」はいったい何でしょうか?
あなたはわかりますか?
チェーン店とは?
チェーン店とは、商品やメニュー、サービス、店舗デザインなどに統一感を持たせることで、1つのブランドとして多数のお店を管理・運営しているもので、大手企業や資本力のある企業が得意としています。同じチェーン店ならどの地域にあっても商品やサービスに差はなく、一定のクオリティが保たれているのが大きな特徴です。
チェーン店の「強み」
では、チェーン店の強みはどのようなものがあるでしょうか?
主に以下の4つが考えられます。
- ブランド力がある
- 安心感がある
- どこへ行っても同じ商品がある
- 商品が安い
①ブランド力がある
大手のチェーン店は何といっても「ブランド力」があります。資本力があるため、テレビCMをはじめ広告宣伝がよくされており、また多数の店舗が存在していることから認知度が非常に高いです。「誰もが知っている」ことが最大の強みであり、店舗ごとに集客をしなくても、お客さんが来店してくれる可能性が高いです。
②安心感がある
「知っている」ということは安心感に繋がります。訪れることが初めてであっても、不安に思うことなくそのお店に入ることができるでしょう。企業の認知度の高さが店舗の「信用力」となります。
③どこに行っても同じ商品がある
その企業がつくった商品が全国一律で手にすることができます。同じ味や同じ品質のものが販売されているため、欲しいと思ったものがすぐに購入できるメリットがあります。
④商品が安い
大量生産されていたり、仕入先や販売ルートを効率化されているため、低価格にすることが可能です。そのため、比較的安価で商品を購入することができます。
チェーン店の「弱み」
チェーン店に弱みがないと思われるでしょうか?
いいえ決してそんなことはありません。どんなものにでも強みがあれば弱みがあります。
- 経験の浅いアルバイト店員が多い
- お客さんと店員の関係が薄い
- 商品の変わり映えがない
- 店内が殺風景
①経験の浅いアルバイト店員が多い
チェーン店の店員はアルバイトの占める割合が多いです。それ自体は決して悪いことではありませんが、接客やサービス提供という意味では経験が乏しい可能性があります。また店員の入れ替わりが激しかったり、店員の数自体が多く丁寧な教育が難しい場合もあります。
②お客さんと店員の関係が薄い
チェーン店で店員さんと仲良くなるということはあまりないのではないでしょうか?
先ほども述べたとおり、店員さんの入れ替わりが激しかったり、店員さんの数が多かったりすると、店員がお客さんを覚える機会も少なくなり、また反対にお客さんが店員さんを覚えることも少なくなります。
さらにアルバイトで働いている店員はマニュアル的な接客や対応が求められることが多く、関係性を深めるというところまではいかないことが多いです。
③商品の変わり映えがない
どこでも同じものが買えるということは、逆に言えば「代わり映えがしない」ということ。チェーン店では店舗ごとの独自商品を出している店もありますが、それもまだまだ多くはなく、消費者として面白みに欠けることがあります。「その店ならではの商品」はあまり多くありません。
④店内が殺風景
経済的に効率化させることを重視されており、店舗が簡易的なものが多かったり、内装は無機質なものを多用しており、チェーン店の店内は殺風景に感じる人も多いのではないでしょうか?良くも悪くも特徴のない店内デザインのお店が多かったりします。
なぜ便利なところはチェーン店ばかりになってしまうのか?
駅前の一等地や大通り沿いは、人通りが多かったり、目立ったり、交通の利便性が良かったりするため、周辺よりも土地の値段が高くなる傾向にあります。
その土地を所有指定している不動産オーナーからすると、できるだけ高い家賃でも払ってもらえるところ、払い続けてもらえる可能性が高い店舗を土地を貸すことになります。
そのため、資本力があり、信用度も高いチェーン店がそのような場所に多く立地するのです。
簡単にできる!お客が集まるお店の作り方
ライバルのことを理解したところで、個人経営のお店がどのようにしたらチェーン店に勝つことができるのか、その方法をお教えします。
①濃いファンを作る
どの場所においても人気のある個人経営のお店はあります。ではどのお店にはどのような特徴があるのでしょうか?
一番は何といってもその店の『濃いファン』をつくることです。そこで大切になるのが「店主や店員の人柄」です。
人気のあるお店ではお客さんとのコミュニケーションを大切にしており、「店主や店員に会いにお店に行く」という人が多いのです。このお客さんとの濃密なコミュニケーションはチェーン店ではなかなか実現できないものです。
②SNSやブログを活用する
チェーン店では、ホームページはあるものの、SNSやブログを活用しているところは少ないのではないでしょうか?
しかし個人で経営していくには、そのブログ、SNSは欠かせません。何故なら、ブログやSNSでは「店主や店員の人柄」が出やすいからです!
そう、あなたのお店のファンを増やすためには、ブログやSNSは絶対に必要です!
③店内デザインにこだわる
お店の個性を出し、他の店舗と差別化を図るためには、内装デザインは重要です。
お店のコンセプトにあった洗練されたデザインにしましょう。ただし、個性を追い求めすぎて、奇抜すぎる店内になってしまっては、敬遠してしまうお客さんが増えてしまいます。
落ち着いた色合いを使い、誰もが親しみやすいシックでシンプルなデザインにすることをおススメします。
④地産地消を意識する
お店に来られたお客はどこでも手に入るものではなく、そのお店にしかないものを好みます。それらを求めに、多少不便でもわざわざそのお店にやってくるのです。
そのために必要な考えが「地産地消」です。その地域でできたものを使うことで、チェーン店にはない独自性を出すことができます。
例えば飲食店の場合…
「スローフード」って知っていますか?
チェーン店では手軽に素早く食べられる「ファストフード」が多いですが、個人経営の飲食店ではその反対である「スローフード」を目指すべきです。お客さんがゆっくりじっくり料理を味わえる商品やサービス、空間の用意するべきなのです。
そして、スローフードには地域の食材が欠かせません。その地域で作られたものを、その場で新鮮な状態でいただくことができる。これはチェーン店ではなかなか真似できないものなのです!
⑤地域の人たちとの関係を意識する
また地域の人たちとの関係性を大切にしましょう!
地元野菜や果物の生産者、アーティスト、クラフトやジュエリーの作家との連携することで、そこにしかない独自のサービスが行えるようになります。
また個人経営の場合は、い互いに助け合ったり、協力し合ったりする仲間が必要です。地元の方たちとコラボレーションすることで、一人では思いつかなかった素晴らしいアイデアが思いつくこともあります。
さらにチェーン店では本社のある東京などにお金が吸い取られていくような仕組になっている場合が多いですが、地域の方たちと連携することでお金が地域の中で循環していきます。それは地域にとって大変重要なことです。あなたのビジネスが地域のためになり、それがまたあなたのお店へと帰ってくるのです!
できるところから始めましょう!
チェーン店の真似をして、駅前や大通り沿いの目立つ場所に出店したり、無理に大きな店舗を構えるのはやめましょう。個人経営の店舗としては、それはあまりにもリスクが大きすぎます!
個人経営の場合、資金があまりないことが多いため、身の丈に合ったスケールで始めて、徐々に大きくしていく方法が有効です。
あまり人目が着かないような裏路地や駅から少し離れたような場所でも、上記のコツをうまく抑えていれば、しっかりと集客できるようになります!
特徴のあるお店が、そのまちの魅力的な個性をつくる
まちにチェーン店ではなく、個性豊かな個人経営のお店が増えてくれば、おのずと面白いまちであることが認知されていきます。そうすれば、ますます個性的な店舗が集まっていき、どんどんとそのエリアにお客さんが集まってくるのです!
これからお店づくりを考えている方は、以上のようなことを参考にしてみてはいかがでしょうか?
あなたは、自分が住んでいるまちで本当に「やりたいこと」をできていますか?
↓↓↓やりたいことを実現させる具体的な方法は以下↓↓↓