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傑作ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』は何が凄いのか?現代を幸せに生き抜く方法が詰まっていた!

爆笑問題の太田光さんが「ここ最近見たドラマの中でトップ」と言った、
ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)。

これは間違いなく最高傑作のドラマと言っていいと思います。

太田さんのドラマの感想をこちらをお聞きください!

ちゃぼけん

私も軽い気持ちで見始めたドラマでしたが、気がついたらドハマりしていました。

気になる方は” target=”_blank” rel=”noopener” title=””>こちらから全話見れますので、チェックしてみてくださいね!

普段は‟まちづくり”に関することを発信しているこのブログで
「なぜドラマの紹介をするのか?」
と気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、
私が『日曜の夜ぐらいは…』にハマった一番の理由は、
今の世の中に大切なものがギュッと詰まっていたことにあります。

「まさにこれが今の‟まちづくり”に大切なことだ!」と気づかされたのです。

今回は「『日曜の夜ぐらいは…』の何が凄いのか?」
について解説したいと思います。

『日曜の夜ぐらいは…』ってどんなドラマ?

公式ホームページより
『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

まず初めに
ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』のストーリーについて
簡単に説明したいと思います。

ネタバレになるかもしれませんので、
「先にドラマを見たい」という方は
まずは” title=””>こちらからドラマをご覧になってくださいね!

すでにストーリーをご存じの方は、
振り返りのつもりで読んでもらえると嬉しいです。

人生を変えるバスツアーでの出会い

『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

公団住宅に住む岸田サチ(清野菜名)は
車椅子生活をしている母・邦子(和久井映見)と二人暮らし。

母の介護をしながら生活費を稼ぐために休みなくアルバイトをこなす、
つまらない毎日が続いていました。

笑顔を見せることもなく慌ただしく暮らしていたサチを見かねて、
邦子は人気番組『エレキコミックのラジオ君』主催のバスツアーに応募。
そして嫌がるサチを無理やり代理として送り込むことにしました。

そのバスツアーでサチが出会ったのが、
祖母と田舎暮らしをしながら、ちくわぶ工場で働く樋口若葉(生見愛瑠)と、
家族と絶縁状態となり、タクシー運転手として暮らしている野田翔子(岸井ゆきの)。

3人はバスツアーで意気投合しサチは久しぶりに笑っている自分に気がつきます。
しかし、ツアーの最後別れ際に、サチは2人との連絡交換を断り、
また「つまらないだけの日常」に戻る決意をします。

その後つらい出来事をあるたびに「やるせなさ」を募らせていく3人ですが、
そんな中で唯一の救いとなっていたのがそのラジオ番組でした。

宝くじに当選!3人は再会を果たす・・・

『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

サチは二度と2人とは合わないことを決意していましたが、
バスツアーの数週間後、
ツアー時に3人で購入した宝くじを確認すると、なんと1等の3千万円に当選
賞金を山分けするため、
再度バスツアーに参加し2人と感動の再会を果たします。

そんな中、3人はつらい経験をしてきたこれまでの人生をそれぞれ語り合い、
それなら「3人で幸せになろう!」と、
賞金を山分けするのではなく、一緒に使うことに決めます。

3千万円でカフェを開業する

『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

話し合いの結果、3人は一緒にカフェをつくることにします。

「共有の夢」を持った3人の生活はイキイキと輝き始めます。

その後も数々のトラブルが3人を襲いますが、
互いに支え合いながら夢に向かって邁進していきます。

空き家になっている民家を見つけ、
「日曜日の夜がつらいと思える人の居場所になれるように」
との想いを込めて、カフェの名前を『サンデイズ』にします。

その後、カフェ開業の準備は順調に進み、
バスツアーの世話役で3人を温かく見守っていた市川みね(岡山天音)をはじめ、
サチの母邦子、若葉の祖母・富士子(宮本信子)がスタッフに加わることになります。

そんな中、
サチと邦子が住んでいる団地、しかも同じ棟に、
若葉と富士子、みね、翔子までもが移り住んできます。

サチたちの暮らしは、
朝からたくさんの会話と笑顔であふれる。

そして、やっと輝き出したそれぞれの人生を守っていきたい
そう思うようになっていきます。

そしてカフェオープンの日を迎えることとなるのです。

脚本は岡田惠和氏、全く先が読めないストーリー展開!

『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

『日曜の夜ぐらいは…』の岡田惠和氏脚本のオリジナルドラマです。

岡田惠和氏といえば
連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK総合)、
『ちゅらさん』(NHK総合)をはじめ、
『イグアナの娘』(テレビ朝日系)、
『若者のすべて』(フジテレビ系)、
『彼女たちの時代』(フジテレビ系)が代表作です。

心温かなファンタジーと、
ヒリヒリするほどのリアルな人間模様を描いてきた岡田惠和氏ですが、
今回の『日曜の夜ぐらいは…』は
まさにその両方が見事なバランスで組み合わさった傑作といっていいと思います。

このドラマの脚本の何が凄いかって、
ドラマの中で大した事件が起こんないんですよ!
だけど面白い!
これってなかなか凄いことだと思いませんか!

最近のドラマは
ハラハラドキドキ、しかも猛スピードで話が展開していく作品が多い中、
本ドラマはまさに「日曜日の夜」に見るのにふさわしい
ゆったりとした速度で進んでいきます。

例えば1話目で主人公たちのツライ日常が描かれ、
暗いトーンで話が展開していき、
このままシリアスな人間ドラマとして進んでいくのか・・・と思いきや、
バスツアーで3人が出会って
意気投合し楽しく過ごす場面が描かれ、ホッとさせられます。

バスツアーが終わってまた日常に戻るわけですが、
そんな中、突如宝くじが当たるという奇跡で話は急展開を迎えます。

ここで大金が当たって「人生がパッピー!」な展開となるのか、
それとも大金を手にしたことで「人生が狂ってしまう」
という教訓的なバットエンドで終わるのか、
なんて想像してしまいますが、
そんな単純なドラマではありませんでした。

ストーリーの先が全く読めず
「この先どうなるんだろう?」と思いながら、
ずっと見続け気がついたら1時間が経っている、
毎回そんな感じです。

ただ見終わったあとにモヤモヤすることはなく、
スッキリとした気持ちに毎回させてくれるので、
その意味でも「日曜日の夜」にふさわしいドラマと言えます。

またドラマの中では終始、
登場人物たちの会話一つひとつに心奪われてしまいます。
そのたびに優れた脚本だな、と毎回感心させられます。

『日曜の夜ぐらいは…』の脚本が素晴らしい点

『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

ここでは
私がこのドラマの脚本で
特に「素晴らしいな」と思ったところをまとめてみました!

1.それぞれの出会いが奇跡を起こす

バスツアーで出会った3人が友達になり、
宝くじが当選したことによって、一緒にカフェを経営することとなり、
しまいには同じ団地の同じ棟に住み始めます。

それだけではなく、
サチが偶然出会った住田賢太(川村壱馬)という男性は
「カフェプロデューサー」であることがわかり、
のちに開業するカフェのコンサルタントを頼むことになります。
(実は彼も『エレキコミックのラジオ君』のヘビーリスナーだった!)

また、邦子のカレーが絶品なのでカフェのメニューにすることになったり、
団地に富士子が引っ越しをしてきたことによって邦子の話相手ができたり、
家族と絶縁状態の翔子に母親代わりができたり、
カフェをするのにちょうどいい物件が現れたり、
登場人物が行動することによって、次々に幸運が起きるようになります。

このような「偶然がもたらす幸運」のことを『セレンティビティ』と呼び、
このセレンティビティを起こせるかどうかが、
‟まちづくり”には重要と言われています。

登場人物たちの出会いや行動から様々な幸運の連鎖を生んでいく、
このことは私たちにとってとても勇気やヤル気を与えてくれるんです。

2.共有の目標が生まれる

主人公たちはどうしようもない日常を送っていましたが、
「カフェをつくる」という共通の目標を見つけることで、
今までの日常がイキイキしたものに変化していきます。

宝くじで3千万円が当たるという、非日常な出来事から、
彼女たちの人生が好転していくのですが、
物語は「お金持ちになったらかパッピー」という単純なものではありません。

ドラマの中でも描かれていましたが、
3千万円を3人で山分けすると1人1千万円。
大金ではありますが、一生を遊んで暮らせるような額では当然ありません。

また、仮に賞金を独り占めしても手元に残りの3千万円のお金のみ。
そのお金で、一時的に幸せになれてとしても、
その幸せが一生続くかどうかはわかりません。

サチたちは賞金を山分けするのではなく
「3千万円3人で使って、3人一緒に幸せになる」という夢を描き始めます。

この決断が彼女たちの人生を好転させるきっかけになるのです。

人はチームで同じ目標を掲げ、同じ目標に向かっているときに、
ものすごい力を発揮することがわかっています。
反対にチームがバラバラでうまくいっていないときは、
目標がうまく共有されていないときです。

サチたちは「カフェをつくる」という同じ目標を描き、
その目標に向けて仲間たちと突き進んでいくことに、幸せを感じています。

そして、それはカフェができたら終わりではなく、
その先には「日曜日の夜がツライ人の居場所をつくる」という目標があり、
「みんなで一緒に幸せになる」という目標があるのです。

3.お互いが程よい関係の中にある

登場人物のそれぞれが
「自分ではどうしようもない問題」を抱えて暮らしています。

そしてその問題はドラマの中で
完全に解決されることはありません

しかし、
出会いの中で新たに生まれる関係性を通して、
それぞれがそれぞれの問題に向き合いながら、
そんな「やるせない日常」が少し良いものと思えるように、
前向きに頑張る姿が描かれています。

このドラマでは誰かが誰かの問題を解決しに行く、
という話の展開はありません。
スーパーマンのような人が現れて、次々に問題が解決されていく、
というものでもありません。

それぞれが、お互いの問題にはあまり干渉しないのです。

それぞれの悩みや辛さを話し共有し合うことで、
自分自身がその問題に折り合いをつけていきます。

それぞれが抱えるものは複雑な問題ですが、
友達として問題に深く関わり無理やり解決していくのではなく、
優しく寄り添い、何かあったら支え合うという、
そんな程よい関係の描き方がとてもリアルで共感させられます。

4.郊外の団地に皆が集まる

ドラマの最後のほうでは、
カフェ開業の準備を進めていくなかで、
登場人物たちが、次々にサチの住む団地に次移り住んでくるようになります。

郊外の団地の多くは建築されてから50~60年程が経過しており、
現在は空き部屋が目立ったり、入居者の高齢化が進んでいて、
団地再生の新たな動きが全国各地で生まれています。

サチたちのように、気の合う仲間同士が、
近くに住みながら、それぞれの生活を支え合う、
まるでシェアハウスのような暮らし方は、
新しい団地のカタチのひとつとして、
今後浸透していく気がします。

そういった意味でもこのドラマは、
現代のことをよく捉えていると思います。

郊外の団地は、
都心の一等地にあるマンションとは違って、
住む場所として決して裕福なところではありません。

しかし、サチたちは3千万円を手にしてもなお、
昔ながらの団地に集まってくるのです。

その中で毎日楽しく暮らしている姿を見ると、
「幸せとは、住む場所が決めるものではない」と改めて思わされます。

5.空き家を活用して、居場所づくりを始める

サチたちはカフェの開業を目指します。

しかも、それぞれの辛い経験から
「日曜日の夜が辛いと思える人たちの居場所をつくりたい」ということで
「日曜日の夜」も営業することに決めます。

そして空き家になっている民家を見つけ出し、
改装をしてカフェにすることするのです。

現代は日本全国に空き家がたくさん発生しています。
そして、空き家は放っておくと、
老朽化して危険が及んだり、放火などの犯罪の温床になったりと、
周りの人の迷惑になってしまいます。

しかし、今回のように、
新たにカフェとして活用されると、
今まで地域になかった魅力的な居場所として、
生まれ変わります。

空き家を活用してカフェなどの店舗を運営することは、
地域を活性化させるまちづくりの手法として注目されていますが、
空き家活用の素晴らしい事例を
今回のドラマでは見せてくれたように思います。

自分たちのやりたいことを実現しながら、
周りの人たちのためになることも同時に叶えていき、
そのことがまた自分たちの幸せにまた繋がっていく、
そんなことに気付かされる素敵なドラマになっています。

最後に…

『日曜の夜ぐらいは…』公式ホームページより

このブログでは、
今までは‟まちづくり“に関わることを書いてきましたが、
今回は『日曜の夜ぐらいは…』というドラマについて書かせていただきました。

私がこのドラマの素晴らしいと思うのは、
「それぞれの出会いが奇跡を起こす」
「共有の目標が生まれる」
「お互いが程よい関係の中にある」
「郊外の団地に皆が集まる」
「空き家を活用して、居場所づくりを始める」

の5点です。

そして、これらは今注目されている‟まちづくり“で
大切にされていることと一致するような気がしています。

それが私がこのドラマに惹かれた理由であり、
このドラマが今の時代をうまく反映していることが、
‟まちづくり“に必要なことと重なり合っていると感じました。

Mrs. GREEN APPLEが歌うドラマ主題歌の「ケセラセラ」も
世界観に合っていてとても良かったですね!

気になる方はこちらからチェックしてみてくださいね!

あなたは、自分が住んでいるまちで本当に「やりたいこと」をできていますか?

↓↓↓やりたいことを実現させる具体的な方法は以下↓↓↓

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